歯が痛くなって歯科医院を受診したにもかかわらず、虫歯や歯周病は特に見つからないため、様子を見るように言われた経験はないでしょうか。
検査をしても決定的な要因が見つからない場合、もしかしたらあごの周りの筋肉に由来する「筋・筋膜性歯痛」を引き起こしている恐れがあるのです。
今回は、この原因不明とされる歯痛の概要や自宅でのケア、さらには治療法について分かりやすく解説します。
筋・筋膜性歯痛とは?
筋・筋膜性歯痛は、歯そのものではなく顔やあごにある咀嚼筋という筋肉の疲労やコリが原因で起こる歯の痛みです。
これは歯以外に原因がある「非歯原性歯痛」の一種であり、無意識の食いしばりやスマートフォンの長時間使用などが引き金となって、関連痛という形で歯に痛みが現れます。
もしも虫歯がないのに歯が痛む場合には、ご自身の症状が特有のサインに該当していないか確認してみると良いでしょう。
最初のポイントとして、どんな風に痛むのかを確かめてみてください。
もし筋・筋膜性歯痛であれば、虫歯のようなキーンとした痛みではなく、ズーンと重苦しい痛みが数本の歯やまわりの広い範囲にじわじわと広がります。
また、噛むことで筋肉を使うため食事中や食後に痛みが強くなりやすく、睡眠中の無意識な食いしばりによって朝起きた瞬間に激しい痛みやあごのだるさを感じるケースも少なくありません。
もし、ほおの筋肉(咬筋)やこめかみの筋肉(側頭筋)などを指で押したときに、歯に響くような痛みがあれば、そこが痛みの引き金になっているサインと言えるでしょう。
筋・筋膜性歯痛の予防や治療
筋・筋膜性歯痛は筋肉の緊張をほぐして血行を良くすることで痛みを大幅に緩和できます。
蒸しタオルなどで頬やこめかみを温めた後、指の腹で優しく円を描くようにマッサージすると症状の改善に効果的です。
また、日頃の姿勢を見直して、パソコンやスマートフォンを見るときにうつむき姿勢や猫背を避けるよう意識しましょう。
日常生活の中で無意識に上下の歯を接触させていないか注意を払い、歯やあごがリラックスできる時間を確保してください。
こうしたセルフケアで症状が改善しない場合や痛みが強いときは、口腔顔面痛外来や大学病院の口腔外科などを受診したほうが良いでしょう。
専門の医療機関では、筋肉の緊張を和らげる薬物療法のほか、スプリントというマウスピースを用いた高度な治療などが行われます。
「歯に問題がない」と言われたからといって痛みを我慢せず、まずはかかりつけの歯科医師に筋肉が原因ではないかと相談してみるのがおすすめです。
まとめ
筋・筋膜性歯痛は顔や顎の咀嚼筋の疲労やコリが原因で起こるため、痛みの種類や食事の際に痛みが悪化するかといった点でチェックが可能です。
ご自身でできる対策としては、筋肉を温めたりマッサージを行ったりするほか、パソコンやスマートフォン使用時の姿勢を見直し、あごを安静にする時間を設けましょう。
もし自力での改善が難しく治療が必要な場合は、口腔顔面痛を専門とする医療機関や大学病院の口腔外科への受診をおすすめします。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。
