子供が受け口の場合は、ムーシールドという筋機能訓練装置で治療することが可能です。
ただし、ムーシールドだけで治療するのではなく、他の治療も一緒に行った方が効果的で、治療効果も長く続きます。
ムーシールドと一緒に行うべき治療とは、どのようなものでしょうか?
主に行うべき2つの治療について、解説します。
筋機能療法
ムーシールドは、筋機能訓練装置ともいわれます。
単に歯並びを治す矯正装置とは違い、口の周りの筋肉や機能性も改善するための装置という意味です。
筋機能については、筋機能療法というトレーニングもあるため、一緒に行うとより効果が高まります。
筋機能療法とは、MFT(Myofunctional Therapy)とも呼ばれる、舌や口の周りの筋肉を正しい動きにするためのトレーニングです。
受け口の原因は単に歯並びが悪いだけではなく、周囲の筋肉によって圧力がかけられたことが原因となることもあります。
ムーシールドは、頬の筋肉からかかる圧力に関してもカバーできます。
なお、ムーシールドは24時間装着し続けなければならないわけではなく、外す時間もあります。
外している間はカバーできず、頬の筋肉からの圧力を受けて矯正した分も戻ってしまうことが問題です。
筋機能療法によるトレーニングは、矯正した分が戻らないように必要となります。
舌小帯の切断
受け口の直接の原因というわけではありませんが、舌小帯短縮症の場合は受け口になりやすい傾向があります。
舌小帯短縮症とは、舌と下顎をつなぐ舌小帯という筋が通常より短いというものです。
舌小帯が短いと、舌の動く範囲が狭くなります。
下顎に近い位置にあるため、上顎まで舌が届かなくなってしまうのです。
上顎に舌が届かないと、受け口の原因となります。
筋機能療法によって舌小帯を伸ばすことができるケースもあります。
たとえば、短縮状態が強い場合には改善できる可能性が高いでしょう。
改善できない場合は、舌小帯を切断して除去することになるかもしれません。
まとめ
ムーシールドは筋機能訓練装置といい、受け口の歯並びだけではなく、口の周囲の筋肉や機能性の改善も行うことができる装置です。
しかし、ムーシールドだけでは筋肉や機能性の改善が不十分となることもあるため、並行して筋機能療法(MTF)も行った方がいいでしょう。
また、舌小帯が短いために受け口になっている場合は、筋機能療法で改善できるケースもあります。
改善できない場合には、切除することになるかもしれません。
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