虫歯は、歯の表面に感染してから徐々に感染が広がり、歯の奥まで届いてしまいます。
虫歯の原因菌に感染している状態によって区分は変わりますが、歯がほとんど溶けた状態を、C4といいます。
C4段階になると、どのように治療するのでしょうか?
虫歯がC4に達した場合の特徴と、治療法について解説します。
歯がほとんど溶けたC4の特徴
虫歯に感染すると、まずは歯の表面のエナメル質だけが溶けていきますが、虫歯が進行するにつれて溶ける範囲はどんどん広がっていきます。
C3の時点で歯はかなり大きく溶けてしまいますが、治療をしなければさらに溶けていき、ほとんど歯がなくなってしまうのです。
C3からさらに虫歯が進行し、上に出ている歯冠部がほとんどなくなって歯茎の中の歯根部しかなくなった状態を、C4といいます。
C4になると、かなり激しい痛みが生じます。
我慢して放置していると、虫歯の神経が虫歯の原因菌に感染し、神経が死んでしまうでしょう。
神経が死ぬと痛みは感じなくなるものの、虫歯が治ったわけではなく、他の歯にも感染するリスクがあります。
神経が細菌に感染している状態であるため、治療をするか神経が死ぬかしなければ、常に痛み続けるでしょう。
また、以前は痛みがあったのにいつの間にか痛まなくなったから虫歯が治った、と思っている人もいるのですが、治ったわけではありません。
あくまでも原因菌に感染した神経が死んだだけであり、早く治療を受けなければ残った歯がどんどん失われてしまうでしょう。
歯がほとんど溶けたC4の治療法
C4の場合、歯がどれだけ残っているかによって治療方法が異なり、僅かでも土台にできるくらいの歯が残っている場合には、根管治療を行って歯を残します。
根管治療を行った後は、土台になる歯に被せものを着けて、溶けて失われた歯を補うのです。
しかし、土台にするほど歯が残っていない場合は、残っている歯根部を抜歯して、ブリッジやインプラント、部分入れ歯などで失った歯を補うことになります。
ブリッジや部分入れ歯は、失った歯の両側に歯が残っていなければ治療できません。
難しい場合には他の方法で治療することになるでしょう。
ブリッジは基本的に金銀パラジウム合金でできたメタルブリッジを使用すしますが、見た目が気になるという方はセラミック製のブリッジなども選択できます。
ただし、セラミックは保険が適用されない自由診療であるため、治療費が高額になるでしょう。
まとめ
虫歯が進行して歯がほとんどなくなってしまった状態は、C4といいます。
歯根部分しか残っていない場合と、被せものの土台にできるくらいの歯が残っている場合があり、多少なりとも歯が残っている場合には被せ物による治療が可能です。
残っていなければ歯根部を抜歯したうえでブリッジやインプラント、部分入れ歯などで治療します。
C4になると激しい痛みがあるのですが、痛みがなくなっても治ったわけではありません。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。