歯並びを整えるための矯正治療は、不定愁訴に関係があるといわれています。
不定愁訴とは、特に原因がはっきりしないものの心身に不調が起こることですが、歯列矯正とどのような関係があるのでしょうか?
歯列矯正と不定愁訴にどのような関係があるのかを解説します。
顎関節症と不定愁訴の関係
矯正治療を受けているときは、不定愁訴が起こることが多くなるといわれています。
実は矯正治療ではなく、顎関節症によって起こることもあるのです。
顎関節症による影響で起こる不定愁訴の症状として、頭痛や肩こり、倦怠感、めまい、イライラ、耳鳴り、手のしびれ、抑うつ、咳や痰、睡眠障害などがあります。
顎関節症は全身に影響を及ぼすことがある病気で、精神的な不調の原因になることもあるのです。
顎関節症が不定愁訴の原因になるのは、顎関節症になると顎の筋肉や全身の骨格のバランスが崩れることにあります。
顎関節の近くにある頸椎や気管などを圧迫したり、頚椎の近くの自律神経にも悪影響を与えたりして、不定愁訴が発生している可能性があるのです。
また、抜歯によって不定愁訴が起こることもあります。
さらに、抜歯により噛み合わせが悪くなることで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、不定愁訴が起こることもあります。
矯正治療中に不定愁訴が起こったら
矯正治療を一度始めると中断するのは困難です。
不定愁訴が起こったからといってなかなか中断できないでしょう。
噛み合わせが正しくない状態で放置していると、不定愁訴がいつまでも続いてしまう可能性があるため、きちんと治療しなければなりません。
なるべく早く不定愁訴を改善するためにも、矯正治療を継続して正しい噛み合わせにする必要があるのです。
矯正治療をしていない状態で不定愁訴が起こった場合には、顎関節症になっていないかをチェックし、なっている場合は治療を検討してください。
歯並びに問題があって不定愁訴が発症している場合には、歯並びを整えるために一度歯科医院で相談しましょう。
詰め物の高さが合わないことが原因で噛み合わせが悪化しているケースもあるため、高さを整えると不定愁訴が治ることもあります。
まとめ
不定愁訴というと精神的に不安があるときなどに起こることが多いのですが、矯正治療が原因になることもあるのです。
顎関節症が原因となることもあり、噛み合わせが合わなかったり全身の骨格のバランスが崩れたりすると不定愁訴を発症してしまいます。
不定愁訴が起こった場合には、原因が何かないかを確認したうえで、早急に治療することをおすすめします。
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