虫歯になったときは、歯の痛みに悩まされることが多いでしょう。
しかし、中には歯だけではなく頭が痛くなるという人もいます。
虫歯と頭痛には、一見すると関係がないように思えるでしょう。
しかし、虫歯によって頭痛が起こることはあるのです。
どのような関係があるのか、解説します。
虫歯が頭痛を引き起こすのはなぜ?
虫歯になったときは、歯だけではなく頭が痛くなることもありますが、何が原因となっているのかご存じでしょうか?
原因としてはまず挙げられるのは、歯髄炎です。
虫歯が神経や血管のある歯髄まで進行したことで、歯がずきずきと痛むようになります。
歯髄炎は、その名のとおり歯髄に炎症が起こっている状態であり、炎症が悪化すると頭痛がしたり、口臭が悪化したりするのです。
2つ目の原因は歯性上顎洞炎といい、虫歯の原因となる細菌が副鼻腔に侵入して炎症が起こることで頭痛がします。
3つ目の原因は歯のズレです。
噛み合わせにズレが生じ、片側の筋肉が緊張することで頭痛が起こります。
虫歯ができたほうの歯を食事の際にあまり使わず、反対側のほうを使って噛んでいると、一方の歯だけすり減って、噛み合わせがズレやすくなります。
一か所がズレると全体にズレが広がり、頭痛や肩こり、首の痛みの原因になるのです。
また、虫歯の原因菌によって脳内に白血球が入り込み、炎症を起こしたことで脳炎になってしまい、頭痛がするというケースもあります。
発熱や嘔吐、首の後ろの痛みなどの症状も同時に発生した場合は注意が必要です。
症状が進行すると痙攣や意識障害なども起こります。
5つ目の原因として挙げられるのが、脳静脈血栓症です。
血液とともに虫歯の原因菌が脳の静脈まで届き、炎症を起こすことで血栓が生じる病気です。
虫歯が原因の頭痛の治療方法
虫歯によって頭痛が起きた場合、どのような治療方法で解消できるのか解説します。
まずは原因となっている虫歯を治療するという方法があります。
頭痛の原因になるようなら、かなり進行しているでしょう。
虫歯は、症状が進行するほど治療に時間がかかり、歯が残る確率も低くなるため、なるべく早く治療を受けてください。
噛み合わせのズレが頭痛の原因となっているのであれば、虫歯だけではなく噛み合わせの治療も必要となるでしょう。
先に虫歯を治療してから、噛み合わせを整えるために矯正治療を受けたり、あるいは義歯で歯の高さを調整したりする必要があります。
まとめ
虫歯と頭痛には一見すると関係がないように思えるかもしれません。
しかし、虫歯によって頭痛が起こることがあるのです。
虫歯が原因となって頭痛が発生している場合は、歯髄炎や歯性上顎洞炎などの症状が原因となっているかもしれません。
それだけでなく、脳に炎症が起こったり血栓ができたりするような、恐ろしい病気になっている可能性もあるのです。
虫歯になったときは、頭痛が発生するほど重症化する前に治療を受けましょう。
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