歯の表面には、エナメル質でできた層があり歯を守っていますが、ふとしたことで損なわれることがあります。
歯の中でもとくに硬度が高いエナメル質は、さまざまな刺激から歯を守る役割もあり、損なわれたままでは問題があるでしょう。
そのため、修復が必要です。
エナメル質をどのように修復するのか、解説します。
エナメル質は修復されるのか?
実は、エナメル質は傷ついたり削れたりした場合でも、自然と唾液の働きによって回復されることもあります。
たとえば歯に脱灰が起こった場合は、再石灰化によって唾液に含まれる成分を利用しているのです。
脱灰と再石灰化のバランスによって、エナメル質はダメージを受けても修復することができます。
ただし時間をかけてゆっくりと食べたり、食後に歯を磨かず食べかすなどで汚れたままの状態を長時間放置したりすると、このバランスは崩れてしまうでしょう。
すり減ったり、あるいは大きく傷ついたりしたり、虫歯になってしまったりしたエナメル質を完全に再生することは不可能です。
修復したいのであれば、虫歯が進行する前の初期むし歯の段階で修復させることが大切です。
白く美しい歯のポイントとなるエナメル質を健康に保ち続けるためには、食後に歯のケアを怠らないことが極めて重要となります。
エナメル質の修復方法
歯のエナメル質が傷ついても、初期段階であれば自然治癒できます。
エナメル質を修復する再石化を促すことができるのです。
その場合、まずはフッ素が配合されている歯磨き粉を使用することが重要で、エナメル質を強化できます。
また、間食が多いと口内は酸性になってしまうため、エナメル質は弱っていきます。
防止するためにも、間食はなるべく控えた方がいいでしょう。
甘いお菓子には、果糖ブドウ糖液糖や砂糖などが多量に含まれているため、口内の雑菌が増える原因になってしまいます。
また、酢やスポーツドリンク、ワインなど酸性度が高いものにも注意が必要です。
飲食後はすぐにうがいをするなどの工夫をしましょう。
なお、歯科医院などで売られているキシリトール100%ガムは、エナメル質の修復にも効果があるため、毎日噛むことを習慣にしましょう。
食事のときに意識して噛む回数を増やすと、エナメル質の修復を促して口内の酸性を中和することができるでしょう。
まとめ
硬度が高く傷つきにくい歯の表面を覆うエナメル質は、仮に傷ついても修復できます。
エナメル質を修復するには、虫歯の進行を防ぎ、間食を控えるなどの工夫も必要です。
よく噛んで食べる習慣を身に着けることで、唾液の分泌量を増やすことができます。
また、唾液の分泌を促すためにも、キシリトール100%ガムなども噛みましょう。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。