虫歯の治療や歯が抜けた時など、トラブルが起こって歯科医院に行くと、「歯周病だからまずはその治療をしましょう」と言われることがあります。
しかし、予想に反してかなりの時間がかかってしまい、不安に感じる人もいるでしょう。
なぜ、歯周病の治療には時間がかかるのか、解説します。
歯周病治療は時間がかかるもの?
口腔内のトラブルの代表と言えば、虫歯と歯周病です。
この2つはどちらも、虫歯菌と歯周病菌という細菌の感染症です。
しかし、虫歯と違って痛みがあまりない歯周病は、気づくのも遅くなりがちで重症化しやすいという違いがあります。
歯周病の治療は、一気に進めていくものではありません。
時には、一度診察を受けて次は1カ月後に来て欲しいと言われることもあるでしょう。
時間がかかるのは、ブラッシング指導の効果を見るために時間を置いている可能性が高いためです。
なぜ1カ月もかかるのか、不安に思う人もいるでしょう。
不安な点があると、治療を続けるのが嫌になるかもしれません。
わからないことは、放置せずに歯科医や歯科衛生士に聞いてみましょう。
説明に納得できないようであれば、セカンドオピニオンとして別の歯科医院を受診することを検討してみてください。
別のところでもその治療が適切だという保証をもらえれば、安心できるでしょう。
歯周病の治療内容
歯周病が中度や重度になると、治療に1年以上かかることも珍しくありません。
そのため、途中で都合が悪くなり、通院を辞めて治療を中断してしまう人も少なくありません。
治療の長期化は、歯周病の完治が遅れる原因の1つともいわれています。
しかし、歯周病は自然に治ることはないため、根気強く治療を続けていかないといけないのです。
治療期間が短い歯科医院の場合は、最初に歯の状態を精密検査で調べてから治療をはじめます。
そして、先に見えている部分の歯石や歯垢を取り除くクリーニングを行います。
歯周ポケットを徹底的に洗浄し、隠れている歯周病菌などの細菌を除去します。
洗うのは、1回につき30~50分ほどかかります。
そして、同様の治療を4~6回ほど行っていくことになります。
処置が終わった後は1カ月ほど治療を休み、歯茎が落ち着くのを待ちます。
治療が終わるまでの間に、虫歯があればその処置を行い、被せものがあるときは歯垢が溜まりにくくなるように調整を行います。
もう一度精密検査を行って歯周ポケットの状態などを確認し、歯周病菌や歯石が残っていなければ治療は完了となります。
歯周病を治すには、歯科医院での処置だけではなくセルフケアも並行して行わなくてはならないので、患者の自覚が必要です。
まとめ
歯周病の治療に時間がかかるのは、きちんとした理由があります。
しかし、説明を受けていないため不安だという方は、歯科医に相談してみるか別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けてみましょう。
かつては1年以上かかることも多かった歯周病治療ですが、今はもっと短い期間で治療できる歯科医院も増えてきています。
安心して治療を受けられるように、治療内容を詳細に確認してください。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。