歯周病は、歯を失う原因の第1位であり、日本人の成人の8割が罹患するといわれている病気です。
そもそも歯周病になるのは何が原因なのでしょうか?
また、歯周病の原因はどのようにして増えていくのでしょうか?
歯周病になる原因と、原因がどのように増えていくのかについて解説します。
歯周病の原因は?
歯周病は、歯茎に炎症が起こり、歯周組織が破壊されることで歯の支えが失われて抜けてしまう病気です。
歯周病の主な原因は、何でしょうか?
歯周病の原因は、歯周病菌という細菌です。
しかし、歯周病菌という特定の細菌がいるのではなく、原因となる複数の細菌をまとめて歯周病菌と呼んでいます。
歯周病菌には、慢性的な歯周病の原因菌と、進行性歯周病の原因菌があります。
慢性的な歯周病の原因菌は、ポルフィノモナス・ジンジバリス、タンネレラ・フォーサイセンシス、トレポネーマ・デンティコーラという3つの細菌が中心となっています。
進行性歯周縁の原因となるのは、アクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンスという細菌です。
また、妊娠しているときの歯周病は他の歯周病とは違い、プレボテラ・インターメディアが増加していることが多いという特徴があります。
歯周病菌が増える原因となるのが、歯に付いた汚れを細菌が分解することで産生される、プラークというねばねばしたものです。
歯垢とも呼ばれ、歯周病菌や虫歯の原因菌をはじめとしたさまざまな細菌のすみかになり、増殖させてしまうのです。
プラークを放置していると固まって歯石になり、歯に強くくっつくため、いくら歯を磨いても落とせなくなります。
歯石になると、除去するためには歯科医院でクリーニングを受けなければなりません。
歯周病菌はどのように増える?
歯周病菌が増えるためには、栄養が必要です。
主に栄養となるのが、歯周ポケットの中から出てくるアミノ酸です。
アミノ酸は唾液にも含まれていて、他にもショ糖や果糖、ブドウ糖などの糖分を栄養源にすることもあります。
歯周病菌の増殖方法は細胞分裂です。
口内は歯周病菌にとって繁殖しやすい湿度や温度であり、栄養もたくさんあるので、快適に増殖できるのです。
また、歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、中で栄養をとっている歯周病菌にとってはさらに繁殖しやすい環境になるのです。
しかし、唾液や歯肉の浸出液に含まれる免疫物質や細菌同士の拮抗作用により、最大では20分ごとに細胞分裂できる歯周病菌も、実際は4~5時間おきに分裂します。
まとめ
歯周病の原因となるのは、歯周病菌と呼ばれる複数の細菌です。
細菌ごとに異なる働きを持ち、協力し合って歯周病にしていくのです。
歯周病菌が増えると、歯周病の進行も早くなるため、予防の際は歯周病菌が増えやすい環境にしないよう気を付ける必要があります。
特に注意したいのが、増殖する原因となるプラークを除去することです。
歯石にならないよう、こまめにケアをしておくことをおすすめします。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。