心筋梗塞は、日本人の死因では2番目になる心臓病の代表的な症状です。
心臓へとつながる冠動脈に血栓ができて心臓へと血液を送ることができなくなる病気で、そのままだと心臓が壊死してしまいます。
実は、心筋梗塞は歯周病になるとリスクが高まると言われています。
どのような関係があるのか、解説します。
歯周病の原因は?
歯周病は、細菌に感染することで起こる歯茎の炎症であり、放置していると歯茎や歯を支えている骨が溶けてしまいます。
その歯周病の原因となるのが、歯の汚れである歯垢です。
歯垢は、歯磨きがきちんとされていないと付着する、黄白色の粘り気があるものです。
実は、歯垢のほとんどは菌でできています。
そのまま放置しているとどんどん増殖していくのです。
歯垢の中で酸素が少なくなった時に、嫌気性菌が増えていきます。
嫌気性菌は炎症を起こす原因となる菌です。
歯周病菌とも呼ばれますが、この菌は体に侵入しようとして歯肉に攻撃します。
そのまま進行すると、歯茎から出血して炎症の症状を起こすのです。
歯周病と心筋梗塞の関係
歯周病は、心筋梗塞とどのような関係があるのでしょうか?
実は、炎症が進行すると歯周病菌によって毒性物質が生まれ、血管内に侵入して血流に流され全身に運ばれていきます。
歯周病菌は、血流にのっているうちに血管へとダメージを与えます。
その刺激によって動脈硬化を誘導する物質が出るため、歯周病が動脈硬化の原因となるのです。
刺激によって生じる物質は粥のような脂肪性沈着物で、歯垢と同じくプラークと呼ばれます。
プラークが血管内に張り付いていることで、血管は細くなってしまうのです。
血管内のプラークはやがて剥がれ、血の塊ができて血管を塞いでしまうことがあります。
特に、元々細い血管では詰まりやすいでしょう。
心筋梗塞は、三大疾病と言われる病気の1つであり、血管が詰まるため、突然発症することも珍しくありません。
心筋梗塞を避けるためにも、歯周病はなるべく早く治療するようにしてください。
まとめ
歯周病が心筋梗塞のリスクを高めるということは、近年になってわかりました。
また、心筋梗塞以外にも脳梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎などのリスクを高めることも知られています。
歯周病は、早期の発見と治療ができれば時間をかけずに治療が可能です。
しかし、自覚症状が出るころにはかなり進行しているため、治療に時間がかかります。
歯周病を早期に発見して治すために、予防歯科を受診しましょう。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。