口を開けた時に痛みが生じたり、ギシギシいう音が鳴ったりした場合には、顎関節症かもしれません。
しかし、すぐに症状が治まることもあるため、気にしなくてもいいと考える人もいます。
顎関節症は、放っておけば治るのでしょうか?
顎関節症は何もしなくても治ることがあるのか解説します。
様子を見るケースもある
顎関節症は、大きく口を開けた時に痛みを生じて自覚する人が珍しくありません。
また、口を開ける時に音が鳴ることもあります。
子どもの場合、音がなることを面白がってわざと口を開け閉めし、悪化させてしまうこともあるでしょう。
人によっては発熱することもあり、口を開けず安静にしていても痛むケースもあります。
症状の一部だけが当てはまっていても、顎関節症と診断されることもあります。
軽症であれば、しばらく様子を見た方がいいと言われることもあり、その場合には薬は処方されません。
症状によっては、マッサージをするよう指導されるかもしれません。
顎関節症は、運動によって症状が改善されることもあります。
また、発声練習も有効です。
周囲の筋肉を意識して動かすことで、悪化を防止できるでしょう。
悪化するケースもある
顎関節症が改善された場合は、マッサージや運動、発声練習を続けても問題ありません。
しかし、症状が改善されなかったり悪化したりした場合には、本格的な治療が必要です。
治療せず放置していると危険があるかもしれません。
顎関節症がまだ軽症の時は痛みもないため、わざと音を鳴らす人もいますが、癖になるためやめましょう。
音を頻繁に鳴らすことで、関節が変形し、連結部分にある、クッションの役割を持つ関節円板がずれる恐れがあります。
ずれが悪化すると、口を開けるのが難しくなるかもしれません。
また、顎関節症は、顎変形症の前兆となっていることもあるため、非常に危険な状態といえます。
顎変形症とは、顎の骨の形状に異常が発生したり、上下の顎のバランスが崩れたりする病気です。
なった場合には矯正治療をすることが多いのですが、もし治らなければ、骨を削る必要が出てくるかもしれません。
骨を削ることになると治療も大がかりになってしまうため、なるべく早く治療しましょう。
まとめ
顎関節症は、軽度であれば自然と治るケースもあります。
そのため、歯科医師からいったん様子見するよういわれるに言うこともあります。
軽度の場合には、マッサージや発声練習などで改善可能です。
ただし、重症化した場合には、本格的な治療をしなければなりません。
本格的な治療をせずに放置していると、悪化して顎変形症になる可能性もあります。
顎変形症が悪化した場合には、治療のために骨を削る必要が出てくるかもしれません。
顎変形症になるまで進行させないよう、軽度な顎関節症のうちに治療を始めましょう。