顎関節症になると、身体には様々なサインが出てきますが、顎から遠い所で出たサインについては、なかなか気が付かない人も少なくありません。
そのため、気が付いた時には顎関節症が重症化していたというケースもあります。
顎関節症の顎から離れたところで出るサインにはどのようなものがあるのか、解説します。
顎から離れた場所で起こるサイン
顎関節症のサインは、顎の周辺で起こることが多いです。
そのため、顎周辺に違和感が生じた場合には、「顎関節症かもしれない」と早い段階で気づけます。
しかし、顎関節症のサインは必ずしも顎周辺に発生するわけではありません。
顎から離れた場所に生じた違和感が顎関節症のサインというケースがあります。
例えば、耳の違和感が顎関節症のサインとなるケースがあります。
トンネルの中や飛行機の中など、気圧差がある場所に入った時のように耳が詰まった状態が続いている場合は、顎関節症の可能性があります。
耳の中の耳管を開け閉めする筋肉が緊張して開かなくなっているのです。
他にも、顎の位置がずれたことで三叉神経の働きが落ち込み、開かなくなることがあります。
めまいや耳鳴りもサインに含まれますが、めまいの原因はさまざまです。
したがって、顎関節症のサインであると断定するのは難しいでしょう。
バランスが崩れたことで起こる問題点
姿勢の乱れも、顎関節症の原因となります。
姿勢が乱れることにより、顎にかかる負担のバランスが崩れてしまい、左右どちらかの顎関節に痛みなどが生じやすくなるのです。
頸椎や脊髄などが歪むと自律神経の働きにも悪影響があり、交感神経が優位になってしまいます。
姿勢も乱れ、頭が前方に傾くようになり、顎の位置もずれてしまうでしょう。
顎の位置がずれると、一部の歯に大きな負担がかかるようになります。
顎関節症になるだけではなく、負担がかかる歯が歯周病になる可能性も高くなり、歯の位置がずれてしまうこともあるのです。
また、顎の位置がずれると頭のバランスが崩れ、首や肩などの筋肉が緊張するため、肩こりや首の痛みの原因にもなります。
肩こりなどによって姿勢が崩れると、さらに顎のバランスが崩れてしまい、顎関節症になる可能性が高くなります。
顎関節症の可能性が高いと判断した場合には、できるだけ早く歯科医院に行き、歯科医師に相談してください。
時間が経つにつれて、治療にも時間がかかるようになってしまうでしょう。
まとめ
顎関節症は、顎の周りに痛みなどのサインがあればすぐに気付きます。
しかし、顎とは一見関係のなさそうな離れたところでサインがあっても、顎関節症と結びつけて考えるのは困難です。
直接顎に痛みがなくても、顎関節症に影響が出るケースがあるため、違和感がある場合は悪化する前に治療を受けましょう。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
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