歯科医院では、虫歯や歯周病の治療以外にも、歯のメンテナンスを行っています。
歯のメンテナンスの内容はいくつかあるのですが、大まかに分けると30分前後で行うメンテナンスと、60分前後で行うメンテナンスがあります。
今回は、30分で行うメンテナンスの内容について解説します。
具体的に、何をするのでしょうか?
30分で行うメンテナンスの内容は?
30分間で行うメンテナンスでは、主に歯石除去を行います。
スケーラーという機器を用いて、スケーリングを行うことで歯石を除去します。
そもそも、歯石とは何でしょうか?
歯石のことを、歯のかけらだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、歯石は歯が欠けてできたものではなく、細菌が生成した歯垢が固まったものです。
歯垢はプラークとも呼ばれています。
歯に磨き残しなどがあると細菌がエサにしてしまい、代わりに歯垢という粘度の高い白っぽいものを生み出すのです。
歯垢が唾液などに含まれているカルシウムなどと一緒になって石灰化したものが、歯石です。
歯石は、表面がデコボコとしています。
汚れが付着しやすく落としにくいため、虫歯菌や歯周病菌が中に棲みついて増殖し、虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。
歯石は、どんなに丁寧にブラッシングをしても除去することはできません。
除去するには、スケーラーのように専用の機器を使用する必要があります。
虫歯や歯周病を予防するためにも、歯石除去を定期的に受けましょう。
なお、歯石はすぐにできるものではありません。
数カ月かけて固まっていくので、メンテナンスも頻繁に受ける必要はないのです。
目安としては、3カ月に1回程度で十分です。
歯周病検査も行います
30分のメンテナンスは、歯石除去だけでは終わりません。
同時に、歯周病の検査も行います。
歯周病検査では、プローブ(探針)を使用するプロービング検査を行います。
プロービング検査では、歯と歯茎の間の隙間が大きくなっていないか、歯周ポケットの深さを測ります。
歯肉の入り口から底までの距離を測定して、重症度を判定するのです。
軽い刺激しか与えないため、痛みもそれほどありませんが、歯肉が腫れている場合には、少し痛みが生じます。
まとめ
歯科医院では、定期的にメンテナンスを受けることをおすすめします。
メンテナンス時にかかる時間が30分ほどの場合は、主に歯石の除去を行います。
丁寧に歯磨きをしても歯石は除去できないので、専用のスケーラーという機器を使用しなければなりません。
また、同時に歯周病の検査としてプロービングも行われます。
歯周ポケットの深さを測り、歯周病の重症度を確認するのです。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。