インプラント治療で手術をしてインプラント体を埋入しても、すぐに治療が終わるわけではありません。
インプラント体が骨と結合した後、上部構造を装着しますが、結合するまでの間は仮歯を付けておく必要があります。
仮歯を装着するのはなぜか、仮歯の役割について解説します。
仮歯の役割とは?
インプラント治療では、まず人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋入するための手術を行います。
インプラント体が骨と結合するまで時間がかかるため、歯がないと生活に支障が出てしまうでしょう。
そのため、安定するまでの期間は仮歯を入れておきます。
仮歯は、場合によっては当日のうちに入れることもあります。
仮歯を装着するのは、日常生活に支障が出ないようにするためだけではありません。
歯がない期間が続くと、隣の歯が開いているスペースに動いてきてしまうため、歯の移動を防ぐ意味でも仮歯を装着する必要があります。
仮歯を装着することで、スペースを確保しておくことが可能です。
また、歯根しかない状態は歯が抜けているように見えるため、見た目を改善する役割もあります。
さらに、汚れに含まれる、虫歯や歯周病の原因となる細菌からインプラント体を守ることも、仮歯の重要な役割です。
加えて、仮歯にはクッションの役割もあります。
なぜなら、歯がない状態で何かを噛んでしまうと、歯茎に刺激が直接伝わってしまうため、衝撃を和らげる必要があるからです。
熱の伝導を和らげることもできるため、インプラント体が熱くなるのを防止できます。
即日仮歯を入れる治療と注意点
手術をした当日に仮歯を入れる治療方法は、即日インプラントと呼ばれています。
インプラント体が骨と結合する前であっても、仮歯をすぐに入れることが可能です。
即日インプラントは仮歯をすぐに取り付けることができるため、歯がない状態を避けたい人に向いています。
治療期間も大幅に短縮されるので、治療を受ける患者の負担も軽くなるでしょう。
治療の流れとしては、まず口腔内の状態を確認してクリーニングを行うところから始めます。
インプラント治療をしたところの型を採り、あらかじめ仮歯を作っておきます。
骨の量に問題がなければ、手術でインプラントを埋入して、作製しておいた仮歯を付けたら手術は完了です。
即日インプラントは、手術をした当日から柔らかいものなら噛んでも問題ありません。
治療にかかる回数も少なくなるので、忙しい方であっても負担が少ないことがメリットです。
しかし、骨との結合はまだ弱いので、あまり強い力がかからないよう気をつけましょう。
まとめ
インプラント治療では、インプラント体を埋入してからしばらくの間仮歯を付けます。
仮歯には、あまり強い力をかけないようにしましょう。
仮歯は治療においても重要な役割があるほか、歯がなくなったところのスペースを守る意味もあり、治療方法によっては即日装着することも可能です。
仮歯は後で外すため、強く固定されているわけではありません。
そのため、天然歯と同じように扱わないよう気を付けてください。
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