歯を失った時の治療であるインプラント治療と、歯並びを整える矯正治療は、どちらも長い時間をかけて治療を行います。
両方の治療を受けなくてはならない人は、できれば同時に行って時間を短縮したいと思うでしょう。
インプラント治療と矯正治療は同時にできるのか、解説します。
同時に治療できるのか
インプラント治療とは、歯を失ったところに人工歯根であるインプラント体を埋入し、上部構造を付けて歯の代わりにするという治療です。
一方、矯正治療はすでにある歯を動かす治療です。
直接関係ないように思えるため、同時に治療を進めることができるのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし、実は同時に治療することは基本的に不可能です。
同時に治療することが可能なケースもありますが、ごく一部のケースに限られます。
基本的には先に矯正治療を行い、インプラント治療は後で行わなくてはいけません。
矯正治療では埋入したインプラント体を動かすことができないため、埋入した位置に残ってしまうことが理由です。
同時にできるケースは?
前述のとおり、基本的には先に矯正治療、後でインプラント治療と別々に行わなくてはなりません。
しかし、一部のケースに限り、同時に治療を進めることができるケースもあります。
同時に進めることができるのは、どのようなケースでしょうか?
例えば、矯正治療が部分矯正で、インプラント治療を行うところとは別のところを矯正する場合は、同時に進めても問題ありません。
お互いに干渉しない場所であれば、同時に進めてもデメリットが少ないからです。
ただし、同時に行う場合には、矯正治療を担当する歯科医とインプラント治療を担当する歯科医が、相談しながら治療を進めていかなければなりません。
治療計画に齟齬があると、治療がうまくいかない可能性があるためです。
治療を並行して行うことができれば、来院回数を減らして治療経過のチェックもまとめてできるため、大きなメリットがあります。
しかし、失敗することもあるため、十分に気を付けて治療を進めましょう。
まとめ
歯の治療で、特に時間がかかる治療といえば矯正治療とインプラント治療です。
どちらも数カ月から1年以上かかる治療なので、できれば両方を並行して行いたいと思う人もいるでしょう。
しかし、インプラント体は埋入後に動かすことはできず、また、歯冠部がないと矯正治療を受けることもできません。
治療箇所が異なるなどのケースであれば、同時に治療することも可能です。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
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