インプラント治療は、歯を失ってしまった人に人気のある治療です。
天然歯に近い感覚で使うことができるため便利なのですが、場合によっては治療を受けられないケースもあります。
治療を受けられない事態を防ぐためにおすすめなのが、ソケットプリザベーションです。
これはどのような治療なのか、解説します。
ソケットプリザベーションとは?
虫歯や事故、歯周病などで歯が抜けてしまった時は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療方法があります。
その中でも、インプラントは特に人気のある治療方法です。
歯が抜けた場所には、抜歯窩という孔ができています。
その孔自体は自然と歯肉に塞がれるのですが、その際は骨吸収が起こってその箇所の歯槽骨が減少してしまうのです。
歯槽骨が減少すると、後からインプラント治療をしようと思っても骨の量が足りないため、新たにGRB治療をする必要が出てくるのですが、その治療には数カ月、長ければ1年ほどかかってしまいます。
そのため、そもそも骨吸収が起こらないようにするのが一番です。
骨吸収を起こさないため、抜歯窩に骨補填材を注入して歯肉でふさいでおく治療のことを、ソケットプリザベーションといいます。
GRBは骨を造成するための治療ですが、ソケットプリザベーションは今ある骨を減少させないための治療です。
完全にそのまま残すことができるわけではありませんが、放置しておくよりはかなり多く残すことができます。
ソケットプリザベーションの治療内容
ソケットプリザベーションの治療では、まず丁寧に抜歯をした後に抜歯窩をきれいにします。
その孔に、骨補填材や人工骨など塞ぐものを入れます。
十分な量を充填したら、その上に吸収されるコラーゲンでできた膜を被せて蓋をします。
抜歯窩を歯肉、もしくは仮歯によって閉じることで、歯槽骨の吸収を最小限に抑えることができます。
抜歯窩が塞がって骨ができるまでは、3カ月ほどかかります。
治療期間も長く、保険が適用されない治療なので料金は高額になりますが、後で骨を造成すGBR法と比べると治療期間は短く料金も低くなるため、初めから骨の吸収を防いでおくことをおすすめします。
まとめ
ソケットプリザベーションは、歯を失った箇所の歯槽骨が吸収されてしまうのを防ぐため、抜歯によってできた抜歯窩に骨補填材などを詰めて吸収を最小限に抑える治療です。
歯を失ったところにインプラントを埋入する際は、歯槽骨の量や幅、高さが十分なければいけません。
後から骨を増やすこともできますが、その場合は治療期間が長くなり治療費も高額となるため、最初からソケットプリザベーションを行っておくことをおすすめします。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
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スタッフ一同、お待ちしております。