インプラント治療は、まだ症例が少ない新しい治療だと思ってはいませんか?
インプラントが有名になったのは数十年前からで、治療方法が確立されたのは60年ほど前です。
しかし、実はインプラントという治療はもっと昔からあったのです。
インプラント治療の歴史について、解説します。
インプラントは紀元前からある
近年、多くの歯科医院でインプラント治療を扱っています。
インプラント治療が一般的になったのは1960年代とおよそ60年前のことで、登場以降、技術が進歩していきました。
しかし、インプラントの誕生そのものは60年前ではありません。
実は、紀元前までさかのぼるといわれています。
エジプト文明のころからインプラントの形跡が見つかっていて、15世紀ごろのインカ文明の頃にはミイラの歯根にサファイアが埋め込まれているのが発見されています。
ただし、当時は生きているうちに埋め込んだのではなく、死後の世界で食事をしっかりとできるように死後埋め込んだという推察もあります。
西暦700年頃のマヤ族の女性には、歯の代わりに貝殻が埋め込まれています。
埋め込まれた貝が骨と融合している、インプラントと同様の仕組みが確認されているのです。
このように、歯の代わりになるものを埋め込むという考え方は、かなり昔からあったことがわかります。
それにも関わらず、インプラント治療として普及しなかったのはなぜでしょうか?
実は、インプラントが普及するには、素材の問題があったのです。
インプラントが普及するまで
インプラントにはどの素材がいいか、古くから研究されていました。
貝殻などは強度に不安があるため、主に金属や宝石などが試されていました。
アルミニウムや金、ステンレス、コバルト、サファイア、エメラルドなどが記録に残っています。
しかし、インプラントの素材にはなるものがあっても、インプラントの素材にふさわしいとものはなかなか見つかりませんでした。
特に、素材にしやすい鉄やステンレスが不向きであったことが、なかなか発展しなかった原因でしょう。
しかし、チタンがインプラントに最も適しているという発見があったことで、一般的な治療法として認められるようになりました。
チタンの性質を発見したのは、スウェーデンの博士です。
チタンが骨に融合するという発見が、世界のインプラント分野におけるターニングポイントになったのです。
インプラントには、今でも主にチタンが使用されています。
まとめ
新しい治療方法は、安全性などの面で多くの不安があります。
しかし、インプラント治療は60年ほど前から一般的になった治療で、始まりは紀元前ともいわれています。
インプラント治療が一般的になったのは、チタンという素材が見つかったからです。
古くからある治療方法であれば、安心して受けられるのではないでしょうか?
不安に思っている方は、一度歯科医院で相談してみてください。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。