事故や虫歯などで歯を失った時の治療方法として、人気があるのがインプラント治療です。
インプラント治療についてよく知らない人の中には、差し歯と混同している人もいます。
インプラントと差し歯は、何が違うのでしょうか?
インプラントと差し歯の違いについて、解説します。
インプラントと差し歯の違いは?
歯を失った時の治療方法にはいくつかあり、インプラントや差し歯もその一種です。
しかし、インプラント治療と差し歯治療は、似ているようで大きな違いがあります。
具体的な違いについて、解説します。
インプラントと差し歯の主な違いは、歯根があるかどうかです。
インプラント治療は、歯根がある場合は抜歯して、代わりにインプラント体という人工歯根を埋入し、上部構造という歯の代わりになるものを装着します。
一方、差し歯は虫歯などで歯を削った時、残っている歯根に義歯を被せることで歯の代わりにする治療方法です。
したがって、差し歯治療は歯根が残っていなければできません。
歯茎の上に出ている歯がすべて削られても、歯根があれば差し歯治療はできます。
しかし、インプラント治療を行う場合には歯根を抜歯したうえで行う必要があり、歯根がなくなっていても治療は可能です。
また、インプラントは自由診療ですが、差し歯の場合は素材によって保険が適用されるという違いもあります。
インプラント治療が優れている点は?
虫歯が歯根まで感染しておらず、残っている場合は差し歯治療を選ぶことができますが、歯根がない場合は他の治療方法を選ばなくてはなりません。
インプラント治療は、他の治療と比べてどのような点が優れているのでしょうか?
他の治療法と大きく異なる点としてまず挙げられるのが、噛む力です。
入れ歯の場合は元の力の半分以下でしか噛むことができないといわれていて、ブリッジの場合も約半分とされています。
しかし、インプラントの場合は天然歯の80%以上、場合によってはほとんど遜色のない力で噛むことが可能です。
固いものを食べることが多い人には、インプラント治療の方が向いているでしょう。
また、ブリッジの場合は主に銀歯と同じ素材で作られた金属製のものを被せることとなるため、口を開けた時に金属部分が目立ってしまいます。
入れ歯の場合も、部分入れ歯は横の歯にばねをかけて固定するので、金属が見えてしまうことがあります。
インプラントの場合、インプラント体を歯茎の中に埋入して上部構造を被せるので、口を開けても金属部分は見えません。
歯も主にセラミックなどで作られているため、天然歯に近い色調で違和感がないでしょう。
まとめ
インプラント治療と差し歯治療は混同されることもありますが、治療方法としてはかなり違う点があります。
特に違うのは歯根が必要かどうかです。
インプラントの場合は人工歯根を埋入するので歯根は必要ありませんが、差し歯の場合は歯根がないと治療できません。
インプラントは、他の入れ歯やブリッジなどの治療と比べて機能面や審美性の面で優れているため、歯を失った際は一度検討してみてください。
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