歯を失う原因の中で1位である歯周病には、いくつかの段階があります。
最も軽症なのが歯肉炎、最も重症なのが重度歯周炎ですが、軽度歯周炎はどのような症状なのでしょうか?
また、悪化させないためには何に気を付けるべきでしょうか?
軽度歯周炎について、解説します。
軽度歯周炎とは?
歯周病は、歯肉炎に加えて軽度、中度、重度の歯周炎という症状をまとめた呼び方です。
歯周病の症状は4段階に分かれていますが、軽度歯周炎の場合はどのような症状なのでしょうか?
軽度歯周炎は、歯肉炎と非常に近い症状がみられます。
判断するポイントは、歯肉だけに炎症が起こっているか、骨にも炎症が起こっているかという点です。
軽度でも、歯周炎は歯肉以外の歯周組織にも炎症が起こった状態を指します。
軽度歯周炎の場合は、歯を支えている歯槽骨という骨に炎症が起こっている状態であり、歯肉にも炎症が起きています。
歯槽骨に炎症が起こると、骨が徐々に溶けていきます。
支えとなる骨が減少することで歯の周囲の歯肉が下がっていき、歯と歯肉の間にある歯周ポケットは深くなってしまいます。
歯周ポケットにはプラークや歯石が入り込み、内部で歯周病菌などの細菌が増殖しやすくなります。
ただし、歯周ポケットが深くなっても痛みは生じないため、気づかないことも多いでしょう。
軽度歯周炎を悪化させないためには?
軽度歯周炎になった時、何の対策やケアもしなければ、いずれは中度歯周炎、重度歯周炎と悪化してしまいます。
悪化させないためには、どのようなことに気を付けるべきでしょうか?
歯周病になる原因、ならびに悪化する原因は、歯周病菌です。
まずは、歯周病菌を増やさないようにして、今いる歯周病菌をできるだけ除去しなくてはいけません。
歯周病菌が増える原因となるプラークを取り除くために、ブラッシングの方法について指導を受けましょう。
きちんと磨いていると思っても、歯ブラシが届いていない場所があるかもしれないので、一度正しい磨き方の指導を受けてください。
また、歯周ポケットの中にあるプラークや歯石を除去することも大切です。
歯石は歯に付いているものもあるので、歯石除去の施術を受けて残さず除去しましょう。
歯周病菌が増える原因を取り除くことで、歯周病の悪化を防ぎ治療を進めることができます。
まとめ
軽度歯周炎は、歯周病の初期段階ではありますが、歯肉にだけ炎症が起こっている歯肉炎とは違い、歯周組織、歯槽骨にも炎症が起こった状態です。
炎症が起こった歯槽骨は徐々に溶けていくため、歯周ポケットが深くなり歯周病菌が増えていきます。
軽度歯周炎を悪化させないためにも、歯周病菌が増えないようクリーニングを受けて歯石やプラークを除去し、歯周病菌をできるだけ減らすようにしましょう。
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